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東芝が買った核(WH)

物騒なタイトルつけましたが、別に核兵器買ったわけじゃないですよ(^-^;

巷では「オリジン」へのドンキホーテによるTOB(敵対的買収)に対してイオンがホワイトナイトとして登場し、TOBが失敗に終わったというニュースが流れていますね。でも個人的に注目なのは、東芝の原子力大手「ウエスチングハウス(WH)社」を買収したというニュースです。

まず最初に要点を3つ。
・石油高騰で原子力への関心が高まってる中、日本の企業が原子力大手の企業を買収する。
・世界中の石油を買っている中国が、それでも足らないエネルギーを得るため2020年めでにPWR型の原子力発電所を30基予定している。東芝がPWR型に特化したWHを傘下に中国原子力事業に参加すれば、中国のエネルギーの生命線を日本の企業が握ることになる。
・WHは原子炉メーカーであると同時に、アメリカの原子力空母をいくつも製造している巨大軍事企業でもあります。つまりアメリカ海軍の心臓部を日本に売るということを意味し、この買収についてはアメリカ議会も承認している。ただし、日本が原子力空母を持つということではないのであしからず。

原子力をめぐる動きが活発になってきている。日経ビジネス(2006年2月6日号)では「原油高」「環境」「天然ガス」の3つをキーワードとしてあげている。中国・インドの台頭による原油高、京都議定書による二酸化炭素の削減義務などから原子力と天然ガスへの関心が高まっている。だが天然ガス最大の供給源であるロシアの強引さがリスク要因とされている(この件については省略)
さらに旧ソ連時代に作られた原子炉も老朽化が進み、建替えの時期に来ている。
これらのことから、中国・インドだけでなく欧米、東欧諸国でも原子力への原子力の需要が高まっている。

原子力発電は大きく分けて加圧水型軽水炉(PWR)沸騰水型軽水炉(BWR)の2種類あるが、現在の主流はPWR型でありWHはPWR型の主要メーカーである。
そして中国はPWR型を30基程度建設を予定している。本来BER型の原子炉メーカーであった東芝がWHを買収したことにより、三菱重工業と共に中国の原子炉の多くを手がける可能性が高くなる。
原子炉は作るだけではなく、メンテナンスなどの細かいアフターケアも非常に重要であり、日本抜きでは中国のエネルギーはまかなえないとうい重要なカードを握ることになる。

そして1番重要なのは、米国規制当局がこの買収を承認したということ。東芝の買収まえは、日本以上に軍事的なつながりの強かったイギリスの企業(BNFL)の傘下であった。
イラク戦争のようにアメリカとイギリスは非常に強い同盟関係にあり、今回の買収を認めたことは今まで以上に日本との軍事的なつながりを重視する姿勢がうかがえる。

ただし、先程も書いたが日本が空母を持つわけでも、さらに核兵器を装備する訳ではない。・・・どこかの某北が核兵器をもって露骨に日本に脅迫でもしない限り。

まぁ要するに、ホリエモンが拘置所でどんな生活を送ってるかを楽しそうに報道してるんなら、こういうニュースを報道してよと言いたいStay!さんでした(ぇ

「ベスト オブ ヒーロー」レビューの続きはまた明日で(;´Д`)

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